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和漢植物の効果は?和漢の力で健康や美肌を保つ方法

女性の多くは、毎日を健康で過ごしたい、いつまでも若く美しい肌を保ちたいと望むでしょう。なかには、エステやジムに通って美をキープしたいと思う女性もいるかもしれません。しかし家事や育児、仕事に忙しい現代女性にとっては、難しい注文です。そのような女性にとって、和漢植物エキスの配合された化粧品は、とても魅力的に映るはずです。和漢植物は古来より美容をつかさどる生薬として用いられてきました。生薬を元に生成した和漢薬は、現代にも受け継がれています。そして、その効果は多種多様。美肌効果や美白効果、傷口の治癒効果に抗炎症効果など、様々な効果が見込まれています。記事では、人類に健康と美肌をもたらす和漢植物とはなにかを解説しつつ、快適なオーラル環境を実現する和漢植物由来の歯磨き粉や、かつて皇太后が愛用したと言われる美容クリームの現代版化粧品なども紹介します。健康や美肌を長くキープしたいと望む女性は、ぜひ参考としてください。

健康や美肌をもたらす和漢植物とは

人類は古来より自然界の生薬を掛け合わせて薬を作ってきました。ここで言う生薬とは、桃仁、葛根、しゃく薬、牡蛎、植物の葉や花、枝や根、菌類や鉱物など多岐にわたります。これら生薬の中でも、日本と中国の天然植物を総じて天然和漢植物というのです。この天然和漢植物を利用した薬は和漢薬と呼ばれ、健康はもとより美肌にも効果を発揮することがわかっています。なぜなら、長い年月をかけて、先人たちによって治療の経験が積み上げられてきたからです。

例えば、和漢植物の紫根には美肌成分が含まれています。紫根とは、ムラサキという多年草の根っこを乾燥させたものです。この植物は、中国や日本に分布する和漢植物として広く知られています。特に日本では、江戸時代に紫根を活用した軟膏薬が開発されるなど馴染みが深く、肌荒れ防止効果や肌にハリや弾力を取り戻す効果があったと言われているのです。

甘草(カンゾウ)は、古くから美肌をもたらす植物として愛用されてきました。現代においては、基礎化粧品やファンデーションに多く用いられています。また、傷の治癒や抗炎症効果に優れており、肌あれやニキビ予防にも効能が認められているのです。さらに、色素沈着を引き起こすメラニン色素の生産を抑制する働きがあるといわれるグラブリジンを主成分としていることから、美白効果にも注目が集まっています。

当帰(トウキ)は日本各地で見られるセリ科の多年草です。古くから和薬として用いられてきました。当帰という名前の由来は、出産のために帰郷していた妻が、当帰を食べたことでますます美しくなり、夫の元へ帰ったからだと言われています。保湿効果や肌荒れ改善効果があると言われ、保湿クリームや化粧水といった多くの化粧品に含まれているのです。また、当帰から抽出されたエキスをトウキ根エキスといいます。これは、ビタミンやミネラルを豊富に含有しており、肌に潤いをもたらす効果があると見込まれているのです。

天然和漢植物から和漢植物エキスを抽出し、それを利用した和漢薬を服用すると、人間の体内で複合的に効果を発揮します。この事により、体全体の不調症状が改善するのです。例えば、どことなく体の不調を感じるけれど、その原因が判明しない場合、和漢薬を服用することで一定の改善が見られます。しかしその一方で、体調回復までにある程度の時間がかかる点は、デメリットだといえるでしょう。

和漢薬と西洋薬の違い

一般的に西洋薬と比べて軽い症状となることが多いですが、和漢薬にも副作用があります。和漢薬に含まれているいずれかの生薬に対し、アレルギー反応を示す人がいるのです。その結果、薬疹といわれる皮膚症状がでたり、胃の痛みなど消化器官に悪影響が出たりするケースがあります。和漢薬の副作用は、いくつかの要因によって引き起こされると考えられています。まず、規定量を守らずに服用するケースです。和漢薬は、じっくりと時間をかけて体調を改善します。しかし服用する人の中には、即効性が感じられないといって、次から次へと服用してしまうことがあるのです。

複数の和漢薬を自己判断で服用してしまったり、市販のサプリメントなどと合わせて服用したりするのも、副作用を起こす原因のひとつです。このような副作用を引き起こしてしまった場合は、薬の服用をストップすることで症状がおさまるでしょう。服用する際には、自己判断をせず、用法用量を守るようにしてください。また、和漢薬は妊婦でも服用できると考える人がいます。確かに服用しても問題ないケースはありますが、なかには副作用を引き起こす薬もあるので注意が必要です。特に大黄、桃仁、紅花などを含む薬は、流産や早産を引き起こすきっかけにもなりうるので、妊婦は服用しないでください。

一方、和漢薬と対極に位置する西洋薬は、化学物質によって人工的に作られた薬です。体調悪化に対し、ピンポイントで効果を出すことができると言われています。また効果を実感するまでの時間も短いです。しかし、集中的に悪い部分を改善できる反面、それ以外の症状に対しては別の薬を投与する必要があります。結果として複数の薬を服用する必要がでてくるでしょう。薬には少なからず副作用があるので、結果的に体へ負担がかかることにもなりかねません。

和漢薬は東洋医学、西洋薬は西洋医学に分類されるでしょう。東洋医学では病気の人を見るのに対し、西洋医学では病気そのものを見ます。これは治療に対するスタンスの違いに現れるのです。病気の人を見る東洋医学では、人の心と体の状態を重視して、自然治癒を目指します。また、未病という考え方も根付いているのが特徴です。未病とは、はっきり病気と診断する前段階の症状を指します。少しだるい、原因はわからないが体調が悪いなどという状態です。

この未病の状態に和漢薬を服用することで症状が回復することがあります。結果、本格的な病気に罹る前に体調が改善するのです。対する西洋医学では、病巣を取り除くなど、ピンポイントで病気を治そうとします。狙った通りの効果が出れば回復も早いですが、思うように回復しない場合には、別の方法も考えないといけません。

健康に効く漢方

台湾旅行のお土産として喜ばれる牢牙膏。牢牙膏は漢方が入った歯磨き粉のことです。歯茎の腫れや痛み、出血などの症状を和らげ、歯周病の予防にもなります。爽やかなハーブの香りが特徴です。起床後や食事後、就寝前の歯磨きをする時に利用します。1日2回程度の使用でオーラルケアに効果があるでしょう。ただし、歯磨き時に飲み込まないように注意してください。もし異常を感じた場合には、歯科医に相談することをおすすめします。牢牙膏は直射日光を避けて保存してください。

牢牙膏とは

牢牙膏は、茯苓、竜骨、石膏、寒水石などの生薬を含んでいます。茯苓は、マツホド(松塊)というサルノコシカケ科の菌類の一部です。松の木の根っこに寄生するマツホドの外層を取り除いた核の部分を指します。古来より食用や薬用として親しまれてきました。かつては天然物しか存在せず、松の木の根元に棒を突き刺してその感触で茯苓を探していたようです。中国では1980年代くらいから栽培技術が確立され、市場流通するようになりました。その影響で価格も下落したようです。日本では漢方薬メーカーのツムラによってハウス栽培が実施されて、量産されています。

茯苓の特徴

茯苓には、利尿作用や鎮痛作用があるといわれています。安中散、八味地黄丸、啓脾湯、十全大補湯などの漢方薬にも含まれているでしょう。生薬のひとつである竜骨は、哺乳類の骨の化石を砕いたものです。恐竜の化石も含まれていると言われており、このような名前になりました。竜骨は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウムなどを含んでおり、鎮静作用や血管を縮小させる収れん作用も認められています。鎮静安定作用を持つ柴胡加竜骨牡蛎湯や、冷え・イライラ・緊張に作用する桂枝加竜骨牡蛎湯といった漢方薬にも使われているのです。

竜骨の特徴

竜骨の原料となる骨の化石は、馬や鹿、牛やサイなどです。日本では中国から輸入していますが、石油などの化石燃料と同じく、いずれはなくなってしまうと懸念されています。生薬として用いられる石膏に含まれているのは硫酸カルシウムなどです。炎症を抑える清熱効果や止渇効果、沈静効能が見込まれています。また寒水石は、炭酸カルシウムの他、鉄やマンガン、マグネシウムなどで構成されている生薬です。傷あとの再生を促す生肌効能や清熱効果、除煩効果などがあると言われています。

美肌に良い漢方

その昔、宮廷の女性たちが洗顔に使っていたと言われている八白散。その八白散を元にして作られたのが玉容散です。シミを消したり肌に潤いを与えたりする効能があります。かつて、アンチエイジングを追求したと言われる西太后も利用していた美容パックであり、その玉容散を現代風にアレンジしたのが慈禧玉容美白パックです。漢方のハーブ泥を基本とした慈禧玉容美白パックは、数々の生薬から抽出したエキスを含んでおり、肌にうるおいを与えるでしょう。さらにスキンケアやアンチエイジングにも効果を発揮します。

慈禧玉容美白パックは、肌に弾力をもたらし、光沢感を与えるでしょう。美白効果や肌をなめらかにする効果、毛穴をきれいに洗浄する効能がある化粧品です。慈禧玉容美白パックを使うには、まずぬるま湯で洗顔します。その後、慈禧玉容美白パックのクリームを顔全体に伸ばしてください。この際、目元と唇は避けましょう。塗り終わったら、そのまま10分~15分程度待ちます。するとクリームが固まってくるはずです。その後、ぬるま湯できれいに洗い流してください。使用頻度は週に2~3回程度がおすすめですが、毎日使用しても問題ありません。

使用に際して、多少刺激を感じたり、赤みが発生したりすることがあります。しかし、使い続けることでハリのある肌を手に入れることができるでしょう。また、使用を続けると吹き出物が発生することがありますが、これは排毒作用によるもので、大きな問題ではありません。使い続けることで肌にツヤが生まれるはずです。ただし、激しい肌の痛みや、赤みが治らないなどの症状が続く場合は、専門医に相談してください。またクリームが目に入らないよう気をつけなければなりません。保存する場所は、直射日光の当たらない薄暗い場所がおすすめです。

慈禧玉容美白パックに含まれる生薬には銀杏があります。

銀杏は中国原産の針葉樹です。日本でも銀杏並木などで知られているでしょう。主成分は、ギンコール酸やピロボール、イソラムネチンなどです。主に、頻尿や喘息などに効くと言われています。

桑白皮の効能

桑白皮は、マグワというクワ科の植物の根皮を剥いで乾燥させた生薬です。咳止め、利水などの効果が見込めます。主成分はフラボノイドやトリテルペノイドなどです。

真珠パウダーの効能

真珠パウダーも慈禧玉容美白パックに含まれる生薬のひとつ。宝石として価値が劣る真珠を、粉末状にしたものです。それでも生薬の中では、高価な部類だと言えるでしょう。主成分は炭酸カルシウムやタンパク質などです。主に解熱や鎮痛、滋養強壮などの効能があります。

人生を豊かにする和漢の力

人類は古来より、和漢植物などの生薬をかけ合わせて薬を作ってきました。そして服用を繰り返し、効果を確かめてきたのです。その先人たちの努力の甲斐もあって、現代を生きる私達は恩恵をうけています。より健康な生活を送るために、そしてより美しくあるために、和漢植物由来の化粧品や和漢薬を利用しているのです。茯苓をはじめとする様々な漢方を含んだ牢牙膏は、口腔状態を健康に保つ歯磨き粉として親しまれていますし、かつて美を追求した西太后が使用したという、漢方に由来した慈禧玉容美白パックは、現代女性の美意識を満足させるために役立っています。このような和漢の力を生活に取り入れることで、豊かな人生を送ってみてはいかがでしょうか。

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