虫さされになったら、かゆみや炎症を抑えるのに何が有効? アレルギー反応による症状を和らげる、二つの対策をおススメします
夏は虫の活動も活発になったり、大量発生したりする季節です。外出先でいつの間にか両足に「小豆」みたいな赤く盛り上がったブツブツがあったり、または夜中に蚊に襲われ、朝起きると顔にもブツブツが広がってしまった経験はありますか。
蚊などの虫に噛まれると、なぜ皮膚が痒くなったり腫れたりするのでしょうか?かゆみや炎症を和らげたり、虫刺されによるアレルギー反応に対処するためには、刺された箇所に薬を塗る以外に、どのような対処法があるでしょうか? 虫刺されの症状・原因を紹介し、かゆみを抑える際に十分に効果を発揮する方法についてご紹介します。
虫に刺されると、皮膚にかゆみ・腫れが生じるのはなぜ?
蚊に刺されるとかゆくなるのは、主に蚊の唾液や病原体が人体にとって異物と認識するため、免疫反応を引き起こし、アレルギー反応が出て、我々がかゆみを感じるからです。
このとき、体はタンパク質が分解されてできた「アミノ酸(ヒスタミン)」を送り込み、蚊に刺されたときのかゆみを抑えようと毛細血管が拡張・炎症細胞が集まることで、皮膚の赤みや腫れなどのアレルギー反応を生じます。
特に子供が虫に刺された時には、アレルギー反応が強く表れる傾向にあります。もし腫れが強く出た場合、虫刺され用のかゆみ止めや抗炎症薬を塗布するのがお薦めです。かゆみを和らげることで、なるべくむやみに掻かずさらなる傷ぐちの悪化など他の感染症を引き起こさないようにできます。
四種類の虫の見分け方を勉強することで、症状をより効果的に和らげる
蚊・虫に刺されるとかゆくなったり赤くなったりする原因がわかったところで、自分の体を刺したのは誰なのか、気になりますよね。 またアレルギー反応や感染症を誘発するリスクがあるのか、かゆみを和らげるためにはどうしたらいいのかも知りたくなりませんか?
今回は、肌のかゆみを引き起こす代表的な4種類の虫のわかりやすい見分け方と、特に注意が必要なアレルギーの症状についてまとめました。
1.蚊
不快な「ブンブン」という音が聞こえ、周りをうろついていれば、それは蚊が自分の血を吸おうとしていることを意味します。蚊の体長は約7ミリ、特に体温が高く、汗をかきやすい若者たちや子どもを好みます。
蚊に刺されると、赤く盛り上がった発疹が出ますが、通常は数時間から数日で消えます。最も注意を払うべきは、一部の蚊が感染症の広まる原因となっていることです。例えば、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカはデング熱を媒介し、コガタアカイエカ、アカイエカは日本脳炎を媒介します。
もし蚊に刺された後、高熱、頭痛、関節痛などの症状が出た場合は、虫さされによるアレルギー反応の可能性がありますので、症状が悪化していないうちにできるだけ早く医療機関を受診することをお勧めします。
2.小黒蚊(台湾鋏蠓)
小黒蚊は体長が約1~1.4ミリ、木陰、廊下、濡れた苔など人が集まる場所によく現れます。小黒蚊は群れで狩りをしたり、連続で刺したりするのが得意です。小黒蚊に刺されると、たちまち体に「小豆」みたいな腫れ上がります。
小黒蚊に噛まれた後生じる腫れと痒みは、通常一週間ほどで治まりますが、症状が強い人にアレルギー反応が生じる場合は、虫刺され薬やアイシングを施し、かゆみや炎症を抑えられます。
3.ノミ
ノミは体長1~6ミリで、普段犬や猫の体、カーペット、草むらや茂みなどの環境に好んで潜んでいます。 ふくらはぎ、足首の下に線状や三角形の発疹が出る場合、ノミに噛まれた可能性が高いです。ノミが飛べる距離は、大体立っている人間のふくらはぎまでだからです。
ノミによるかゆみを和らげるため、かゆみ止めや内服薬を使用するほか、日頃から家の掃除やペットのノミ取りなど、ノミの駆除をきちんと行いい、ノミの発生源を根本的になくしましょう。
4.ハネカクシ
ハネカクシは体長1cmほど、夜間は光に集まる習性のある小さな黒い甲虫です。夏に活動し、水田、草むらの周辺、湿った場所を好みます。普通自発的に人を襲うことはないのですが、シーツや人の体に付いてきます。
もしハネカクシを見かけたら、決して素手で払ったり、叩いたりしてはいけません。彼らの体液が皮膚を刺激して炎症、局所的な膿瘍などの症状を引き起こし、蜂巣炎(ぼうそうえん)になるおそれがあるのです。
駆除したい場合は、軽く吹き払ったり、扇子で追い払ったりするのがベストです。万が一、彼らの体液を浴びてしまった場合は、直に大量の水で傷口を洗い流し、アイシングをして、できるだけ早く医師の診察を受けることをお勧めします。
掻けば掻くほど、痒くなる!かゆみと炎症の悩みをスッキリする二つの対処法
蚊や虫などに噛まれた後、やはり一番うっとうしいのは我慢できないほどの痒みです。しかし、むやみに掻くと逆効果になることがあります。効果的に痒みと炎症を抑えるために、どうすればいいでしょうか?
虫刺された時の対処法対その一:アイシング
アイシングは痒み対策として一番手軽、効果的な方法です。噛まれた箇所を冷やすことで、アレルギー反応や赤み、痒みをある程度で抑えられます。例えば、アイスキューブをビニール袋やジップ付きの袋に入れて,タオルやハンカチで袋を包んで、噛まれた箇所を冷やします。
虫刺された時の対処法その二:消炎薬・かゆみ止め
虫刺されによる不快感を和らげるため、アイシングと、かゆみ止めを併せて使うのも有効です。かゆみ止めを選ぶ時の原則として、天然由来成分配合で、児童や妊婦に優しい製品を優先することをお薦めします。なぜなら原因不明の成分によるアレルギーの発生など逆効果を避けるためです。虫刺され薬の正しい選び方を知ってからこそ、効果的に痒みと炎症が抑えられます。
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蚊・虫の種類を簡単に見分ける方法と、虫に刺された時のかゆみを和らげる対処法を身につけても、天気が徐々に暖かくなるとともに、虫に刺されて肌が赤くなったりかゆくなったり、ひどい時にはアレルギー反応が出たり、これらの状況が頻繁に起こり、いつもお困りではないですか?。
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虫刺され薬の正しい選び方を知ってこそ、お肌をより効果的に整えます。虫の集団に襲われた跡や赤み、悪夢みたいな「ブツブツ」ともおさらばです!
今回のご紹介を通して、虫刺されによるアレルギー反応への認識もさらに深くなったことでしょう。夏場の虫集団の襲来に備え、外出の時、長袖・長ズボンの着用に、虫除けスプレーも塗り、きちんと虫刺され対策をしましょう。虫に刺された箇所をケアをするために、虫刺され薬を携帯することもオススメです。それに加えて、お家の定期的な掃除や、容器の中に水を溜め放しにしないことで、蚊・虫の発生を防いで「嫌なお客」を根本的に退治しましょう。
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